外壁塗装工事を検討されている方へ

外壁の剥がれや汚れが気になっていても、その金銭面や手続きの面倒さから工事を躊躇してはいないでしょうか?しかし、外壁塗装は家を風雨、紫外線から守り、腐食や風化を防ぐためには欠かせないものです。

「だんだん見栄えが悪くなってきた。だけど今のところ生活には問題は無いし…」「雨漏りもあるけど予算がない…」などと先延ばしにする前に、外壁塗装に関する知識を深めた上で一度、工事について検討してみましょう。ご予算、住宅の状況、住まい、デザインなどの要素を考慮に入れながら検討することで、適切なプランが見つかるかもしれません。この記事ではその足掛かりとなるよう、【外壁塗装の必要性】【外壁塗装の業者選び】【外壁塗装工事の工程】【外壁塗装工事でお勧めの塗料】-の4項目について説明していきます。

 

【外壁塗装の必要性について】

  • なぜ塗料を塗る必要があるのかd5bb99f75fe071b171ab7cbfed8c8195_s

塗料の種類はたくさんありますが、その大きな目的は物体の表面を覆って保護することです。木材や鉄部が風や雨によって浸食されたり、薬剤でおかされたりすることを防ぐことができます。また防音、断熱、電気絶縁などの効果を与え、表面に有害な物質が付くことを防ぐために使用されます。また、色や質感を変化させることでデザイン性が高まることも見逃せない効果の一つです。

  • 外壁塗装の重要性

日本の住宅の寿命は平均27年、外壁塗装の耐用年数は10~15年と言われています。塗装が劣化して表面にひび割れ、カビ、剥がれ、浮き上がり、色あせなどが目立つようになると、壁の母材に直接紫外線や風雨があたります。雨漏り、コンクリートの風化・腐食が進み、外壁が崩れ落ちることにもつながるのです。家を長持ちさせるためには外壁塗装を定期的に行うことが欠かせません。

また、外壁は露出面積が広いため、色や質感が少し変わるだけでがらりと自宅の周辺の雰囲気が変わります。外壁と合わせて家やマンションの外壁、雨戸、玄関ドア、ベランダ、コンクリート床、ブロック塀の色彩も考慮してもいいかもしれません。

  • 塗り替えの目安

代表的な3種類の塗装【モルタル壁、サイディング、ALCパネル】についてそれぞれ見ていきましょう

  • モルタル壁…砂とモルタルを混ぜたて仕上げたもので、一昔前に用いられた手法。耐用年数は6~8年で、表面にひび割れが生じ始めたときが目安。
  • 窯業系サイディング…セメント質と陶器質を主な材料として板状を形成したもの。耐用年数は10年程度で、窓周りに亀裂が生じ、チョーキングが発生したときが塗り替えの考え時。
  • ALCパネル…薄型の板状パネルをつなぎ合わせて1枚の壁を形成するもので、10年程度で特に窓周りのパネルのつなぎ目に亀裂が生じたり、浮き上がりが発生したりする。

また、塗り替えどきの外壁には見た目の劣化やひび割れが生じています。壁の表面に粉が発生するチョーキングと呼ばれる現象は、劣化を知らせる現象の一つです。触ると手のひらが白くなるのが特徴で、防水能力も極端に低下します。もともと塗られていた色が紫外線や風雨にされることによりあせたような色に変化していたり、コケや藻が広範囲に広がっている場合も注意が必要です。外壁に走る細かな亀裂、コンクリート建ての場合は外壁内部に使用している鉄筋が膨張することによって生じる、外壁割れにも気を配りましょう。

そのほか、スレート屋根(塗り替え時は10年前後)はコケや藻の発生が目安。木の部分ウッドデッキや木枠(同3年前後) は塗膜の剥がれ、手すり階段(同3年前後)はサビの発生を目安にしましょう。